犬の子宮蓄膿症について

病気・ケガ

3年前に我が家のチワワがこの病気に罹り手術しました。(当時7歳)

そんな病気があるんだと思ったくらい無知な私でした。

子宮の温存されているメス犬を飼われている飼い主さんに読んでいただきたいと思い、まとめています。

子宮蓄膿症とは

子宮の内部に膿が溜まる病気です。

犬では発情終了後〜3ヶ月で起こりやすく、特に出産経験がない高齢犬では比較的多くみられる病気です。若齢犬でもみられる病気ですが、5歳以上に多く発症しています。

子宮蓄膿症は子宮内の免疫が低下する発情後に膣内の細菌が子宮内に侵入して増殖することで起こります。原因は大腸菌やブドウ球菌、サルモネラ菌などです。

注意しておきたいところ

いつもより長い、もしくは短い発情の後、不定期の発情がみられる場合

しばらく発情がなかったのに久しぶりに発情出血がみられた場合

卵巣のホルモンバランスが悪い時には注意が必要です。

子宮蓄膿症の症状

はじめのうちは無症状ですが、子宮内に膿が溜まり病態が悪化するに従って、

  • 多飲多尿の症状
  • 陰部より膿や血膿の排出がみられ、気にしてなめる行動
  • 発熱や吐き気
  • 元気がなく食欲がない

などの諸症状が現れてきます。

また、子宮内に溜まった多量の膿によって腹部が膨らんで見える場合があります。

しかし、陰部から脳が排出されない場合もあり、全く出ない場合の方が進行が早く、敗血症により深刻な状態になります。

そして子宮が裂けて腹膣内に細菌が漏れ出した場合には腹膜炎を起こし、短時間で亡くなってしまいます。

早期発見できるよう発情の間隔や様子をみていきましょう。

子宮蓄膿症の診断

血液生化学検査による全身状態の把握や、レントゲン、超音波での画像診断により子宮の状態を確認することで判断されます。

軽症にみえても血液生化学検査で全身的に危険な状態と判断され、手術後に敗血症やDIC (播種性血管内凝固)で亡くなってしまう場合があります。

子宮蓄膿症の治療

手術で卵巣と子宮を切除する根治的外科療法と、抗生物質、点滴といった支持内科療法があります。

しかし、内科治療のみを行なった場合、完全に膿を出し切ることはできず再発する可能性があります。なので発情期が終わった後は注意しなければなりません。

したがって最善の治療は外科手術と判断されるということです。

子宮蓄膿症の予防

子宮蓄膿症の予防としては、避妊手術を受けていれば予防が可能です。

子宮を温存したまま、子宮蓄膿症になった場合、避妊手術より手術費・治療費がかかります。

出産の予定がなく健康状態が良いのであれば手術を受けておくと良いでしょう。

我が家の経験からのあとがき

我が家もいつかこの子の産んだ可愛い子犬が見たいなと思って子宮を残していました。

ましてや人間の判断で自然の摂理に逆らっていいものか?と悩んでいたところもありました。

でもこの病気に罹って苦しむ愛犬を見たら考えが甘かったのがわかりました。

我が家の愛犬は、手術が無事成功し、10歳になる今も元気に過ごしています。

獣医師さんにもよほどの知恵がない限り産ませるなんてこと考えないで欲しいと言われました。

小型犬は出産のリスクが高く、産んで死んでしまう可能性もあるからです。

この記事を読んでくださっている飼い主さんにこんな考えもあるんだと思っていただけると幸いです。

我が家のチワワ

いつもと違う様子が見られる時には

すぐにかかりつけの獣医師さんに相談して下さい。

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